けたるっちの自転車奮闘ブログ

トレーニングとレースとリハビリの記録。

奇跡を起こせるか?

前回の更新から3ヶ月以上経ってしまったが、現状を報告すると状態はかなり良くなった。

一番酷かった昨年の7月の状態を思うと今は嘘のように右足が回る。
動画を見ると一目瞭然。

これが現在の状態。


局所性ジストニア(右足)のリハビリ開始から約9ヶ月後

ケイデンスは73rpm、出力は200w。
不随意運動や痙縮、大腿四頭筋の筋緊張などは起きていない。

ビンディングペダルではまだ違和感があり、この回転数と強度を維持できるのは数分だけだが、フラットペダルなら80rpm弱で20分程度は維持できる。

続いて3ヶ月前の動画がこれ。


局所性ジストニア(右足)のリハビリ開始から約6ヶ月後

53rpm、135wくらい。
この頃はゆる〜いポタリングをするのが精一杯な状況。

そしてこれがジストニアと診断される前、先生に症状を説明するために録った動画。
撮影時期は昨年の5月末頃だったと思う。


ペダリング異常(右)- 局所性ジストニア

不随意運動と痙縮をミックスしたような異常な筋収縮がヒラメ筋に発生した後、大腿四頭筋がぎゅーっと収縮し、上死点から足を前に出す事が困難なほど酷い状態。

このころは自転車に乗る事が苦痛でしかなかった…

リハビリ開始から9ヶ月でここまで改善したのは自分でも驚きだが、改善した理由はちゃんと分かっている。

やみくもにあがく事はNG。

自分の状態を正確に認知し、どんなきっかけで症状が増悪し何をすれば軽快するかを理解することが、この病気を治す極意だと思う。

  • 増悪の兆候を感じたらすぐさま乗るのを止めて最低24時間は自転車から離れる
  • 疲労が溜まってる時は睡眠時間を確保することを最優先する
  • スタティクストレッチで筋紡錘の感度を鈍らせる(筋緊張を和らげる)
  • アレクサンダー・テクニークを継続することで動作に不必要な緊張を抑制する
  • バランスボードを使って脱力しつつ重心をコントロールする能力を身につける
  • 踏むことより脱力を意識する
  • 青竹踏みで足裏感覚を正常に戻す
  • ダートや落ち葉の上など、不安定な場所を走る
  • 土の上をとにかく歩く

以上が症状改善に効果があったと思われる事だが、特に最近はダートを走ったり土の上を歩くことにはまってる。

単純に楽しいし、脳が気持ちよいと感じることが何より一番だ。

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ちなみに、ジストニアと診断された時はやんわりと一生治らない事を告げられたが、最近は完治の可能性を示唆してくれるまで先生の対応も変わってきた。

今思えば、治そうという意識を捨てることから始めさせるために、焦ってもどうにもならない事を教えるために敢えて厳しいことを言ってくれたのかもしれない。

おかげで腰を据えてリハビリに取り組むことができた。

先生に感謝!

このペースで改善していけば、1年後にはレースに復帰できるかもしれない。

今後も希望を捨てず、焦らずやっていこう〜!