けたるっちの自転車奮闘ブログ

トレーニングとレースとリハビリの記録。

診断名はジストニアで確定 2016-09-28

今日は1ヶ月ぶりの診察。

1ヶ月間のアーテン錠服用による症状の変化、症状の強弱に影響する要素などを詳しく報告した。

これまでの所見、薬に対する体の反応などを総合的に判断して、ジストニアと考えてほぼ間違いないでしょうとの事。

最初に整形外科を受診してから4ヶ月目でようやく診断名が確定した。

長かった…

ジストニアは、持続的な筋収縮が不随意に起き、全身あるいは身体の一部の捻転、硬直、反復運動を生じる中枢神経系の難治性障害です。病態の多様さから、神経回路レベルでの詳細な発症メカニズムは、まだ明らかにされていません。

ジストニアには様々な病態があるが、自分の場合は特定の動作(ペダリング)の中で局所的(下腿三頭筋、大腿四頭筋)に出現するので動作特異性局所ジストニアというものに分類される。

ペダリングの異常は、右足からの感覚入力に対して神経回路が間違った運動(不随意な筋肉の収縮)を出力する事が原因だとはっきりした。

フラペやランニングシューズだと症状が軽減するのは感覚トリックという現象らしい。

朝は比較的症状が軽いのは早朝効果、斜度がきつくなると症状が増悪するのはオーバーフロー現象。

これらは全てジストニアの特徴との事。

 

引用にもあるように、発症メカニズムはまだ明らかにはなっていないが、大脳基底核の異常活動というのが一つの有力な説らしい。

大脳基底核は運動の制御に重要な役割を担っており、ドーパミンの分泌にも関わっている。

ドーパミンの機能低下と関連があるとされているレストレスレッグとか周期性四肢運動障害も発症している事から、大脳基底核の異常というのはとても納得のいく説だ。

 

さて、診断名が確定したところで今までのもやもやが消えてすっきりしたのは良かったが、問題はどう治療していくか。

残念ながらジストニアには特効薬がない。

リボトリールアーテン錠で神経の働きをしずめたり筋緊張を緩和する事はできるが、ジストニアそのものを治す事は出来ない。

治るか治らないかはリハビリにかかっている。

リハビリで先ず大切なのは症状が起きる動作をしない事。

となると自転車に乗るなという事になってしまうが、さすがにそれは嫌なので感覚トリック(フラペとランニングシューズ)を利用しながら症状が出ない範囲で自転車には乗る。

しばらくロードシューズは控えよう。

次に、無理のない回転速度と強度で正しい動きを何度も何度も繰り返す事。

神経回路に正しい動きを刷り込み、壊れた運動プログラムを書き換える作業だ。

とても根気のいる作業だが、再び走れるようになるためにはやるしかない。

途中で息切れしない程度に頑張ってみるか。