けたるっちの自転車奮闘ブログ

トレーニングとレースとリハビリの記録。

検査の詳細と診断結果

最初に紹介された病院でこれだけの検査を行った。
 
  1. 腰椎MRI 異常なし
  2. 頚椎MRI 異常なし
  3. MRI 異常なし
  4. 神経伝導検査 右脛骨神経に若干の伝達速度遅延
  5. 針筋電図検査 目立った所見は特になし
  6. 徒手筋力検査 右足関節の底屈、右足趾の屈曲、右大腿四頭筋の屈曲の筋力がやや低下
  7. 深部腱反射検査 膝蓋腱反射、アキレス腱反射は亢進、上腕はやや亢進、下顎反射は正常
 
 
検査を開始した6月の時点での自覚症状は次の通り
 
  1. ペダリングで脚を上げる際に起こる不随意運動(脹脛の収縮)。
  2. 歩行の際、右足の指に力が入らず踏ん張りがきかない。
 
MRIに異常がないこと、痛みや痺れがないこと、腱反射が亢進していることから中枢神経の障害(上位運動ニューロン障害)と診断された。
 
 
最も可能性が高いのは痙性対麻痺との事
痙性対麻痺とは、過剰な反射や痙縮、脚の筋力低下が徐々に起こる病気。
確かに多くの部分で自分の症状に当てはまる。
一般的に痙性対麻痺といえば家族性痙性対麻痺の事を指すが、自分には遺伝性痙性対麻痺の家族歴はない。
可能性は低いが、原因遺伝子がないかを調べるため、また、膠原病など痙性対麻痺を起こす他の病気がないかを調べるために、血液の精密検査を受けることになった。
 
そして、もう一つの可能性として指摘されたのがALS。
 
 
もっとも恐れていた病名だ…
まさか自分の身にそんなことが起こるとは考えたこともなかったので、その3文字を聞いたときのショックは言葉にならないほどだった。
ALSの診断に重要なのは針筋電図検査。
筋肉の奥に太い針を刺し、安静状態、動かした状態での筋電信号を解析する検査だ。
右脚のみ一度受けたが、腕を含めてもう一度詳しく調べるとの事。
最初に受けた時あまりにも痛くて2度と受けたくないと思ったが、まさかもう一度受けることになるとはね、
トホホ・・(笑)
 
慶応大学病院に移り血液検査と針筋電図検査を受け、2週間待って結果が出た。
 
HTLV-1 関連脊髄症、膠原病など、痙性対麻痺を起こす重病ではない。
ALSの心配もほぼほぼない。
最悪の事態は避けられた。
 
自分が難病にかかれば一番困るのは家族。
家族を苦しめる結果にならなくて本当に良かった。
また家族と笑って暮らせるのだから、多少の不自由は許容していくしかない。
 
根本的な原因は見つけられなかったが、重病の可能性がほぼ無くなった今、これ以上検査を続けることにはあまり意味がないらしい。
更なる精密検査で原因を絞り込んだとしても、受けられる治療は3種類くらいある薬による対処療法のどれかになる。
検査をここで打ち切り、投薬治療を開始することになった。
 
つまり、根治療法は現時点でないということだ。
この事実は非常に残念だが、諦めるにはまだ早いと思う。
 
今のままでの十分幸せだが、欲を言えばもう一度以前のように思いっきり走りたい。
練習やレースで仲間やライバルと全力で競ってみたい。
 
何ヶ月、何年かかるかわからないが、可能性を信じてリハビリにかけてみようと思う。