けたるっちの自転車奮闘ブログ

トレーニングとレースとリハビリの記録。

2014 ツール・ド・おきなわ(レース編)

5時ちょい過ぎに起床。

8時間くらい寝ただろうか。
レース前にこんなにぐっすり眠れたのは初めてじゃないかというくらい熟睡出来た。

昨年は210㎞に出走したが、開始20分で落車に巻き込まれた影響でDNF。
リベンジしたい気持ちもあったのだけど、再び何も出来ずに帰るのだけは避けたかったので140㎞にエントリーしました。

 荷物預けと朝食を済ませ、8時過ぎに集合場所へ行ってみると既に自転車がいっぱい。

どう見ても200台以上は自分より前にいる。
登り口までにそんなに位置を上げられないのは明らか。
時間に余裕があったのだからもっと早く来るべきだった。

 

■スタート

チャンピオンレースの通過を見届け、定刻の8時55分をちょっと回ったところでようやくスタート。
集団の密度が濃くなる前の僅かな時間にするすると前に上がるが、50人くらいで抜くので精一杯。
あとは無難に走って登り口がくるのを待つのみ。
トンネル内で前の選手がはすってよろけたけど、適度に車間を取っていたので問題は無かった。

 

■普久川の上1回目 18:47

スタートして10分ちょっとで1回目の普久川へ。
先頭は全く見えない。
ここから頂上までに100人は抜かなきゃならんな。
集団の中を縫うように進む。

しかし良いペースで走ってる割にGarminが示すワットが低い。
しばらくしてから気づいたが、この日は盛大にパワーメーターが下ブレしていました。
スタート前にキャリブレーションしたのに、、相変わらずS975は安定しない。

中盤くらいでようやく先頭が見える位置まで来た。
ここで一旦落ち着きたいところだが、勾配の変化で集団が伸びたり縮んだり、インターバルがかかって全く楽をさせてくれない。
体感的にはL6の真ん中くらいまで入っていたように思う。

そんなこんなを繰り返しているうちに前方で中切れが起こった。
これはまずいと思って必死になって前に追いついたが、その先も見事に中切れ。
ここは正直焦ったが、まだそんなに離れていないはずなので諦めずに踏めば追いつけるはずだと言い聞かせてペースを維持したまま頂上をクリア

■KOMからの下り

路面がウェットなので慎重に入り、グリップの感覚をつかんでから追走を開始。
数人を抜き小集団に追いついた。
そこそこ人数がいるのでまだ望みはありそう。
分岐を左に折れてからも全力で踏み続け、しばらくするとシバゾーさんの背中が見えた。
良かった、、ひとまず安心だ。
その後も何人かが合流し、最終的に60人くらいの集団になった。

A5さんやナカメラさんと挨拶を交わし、しばらくは平和に進む。
振り返ってみれば、この数分間が唯一の平穏な時間だった(笑)

 

■奥の上り 10:34

30番手くらいで登りへ突入。
勾配の変化が少ないので普久川に比べるとずいぶん楽。
特にこれといった動きもなくピークを通過した。

辺戸岬をぐるりと回って海岸線に出ると追い風に変わり一気に速度が上がる。
普久川が近づくにつれどんどんペースが上がり、集団は一列棒状に。
気を抜いたら千切れかねないのでとにかく集中した。

■普久川の上り2回目 20:56

40番手くらいで2回目の普久川へ。
思ったよりも脚にダメージがあるようで最初からきつい。
集団も序盤からばらけ始めている模様。
落ちてくる選手をパスしながら踏ん張ったが、中盤くらいで付いていけない事を確信。
2回目の普久川を先頭集団で越えるという目標がここで潰えてしまった。
こうなったら少しでも上の順位を目指して走るしかない。

 

学校坂 6:57

路面はだいぶ乾いていたので下りは最初から責める。
100㎞の選手達をパスし、分岐からの下りは70km/hオーバーで飛ばして学校坂へ突入。

この時点で5人くらいの集団が出来た。
必死についていくつもりで登り始めると、意外にも脚が回り自分と緑ジャージの方の2名が抜ける形に。
どうしようか迷ったが、前方にも一人黄色ゼッケンの人が見えたのでこのまま行く事にした。
ほどなくして1人を吸収して3人パックとなる。

 

■安波からのアップダウン

学校坂を越えてからもほとんど休める場所はない。
絶え間なく続くアップダウンが徐々に体力が奪う。
完全に攣るまでは行かないが、何度も脚がピクピクした。
緑ジャージの人の牽きが強い。
緩斜面で後ろに下がったところで付けずに千切れてしまった。
まだ先は長いし後ろを待つという選択もあったが、下りで踏んでるうちに再び前が見えてきたので頑張って追いつく。
ゾンビのように生き返ってきた自分を見て緑ジャージの人が驚いていたが、踏ん張りがきいたのもここまで。
この先は地獄だった(笑)

 

■慶佐次

なんとか単独走は避けられたものの、この追走で受けたダメージは大きかった。
脚がピクピクする度に水を口に含むが、どうもおかしい。
飲んでも飲んでも体が吸収してくれない感じだ。
そのうち頭がボーッとしだし、吐き気も感じるようになった。
ローテにも加われなくなり、慶佐次の上りでついに終了。
あっという間に2人は見えなくなり、辛い辛い単独走の始まり。
この状態では後ろから列車が来た列車に乗る事も出来そうもないな。
こんなことなら千切れた時に脚を休めて後ろを待つべきだった。

■有銘の上り

どこかで回復する事を祈りながら海岸線をフラフラと進む。
向かい風がきつい。
有銘の上りを止まりそうなスピードで登ってると、学校坂まで一緒だった集団にパスされる。
千切れてから追いつかれるまで相当な時間がかかたので、差はかなり開いていたのだろう。
やはりあのアップダウン区間は自分にとってオーバーペースだったんだな。
冷静な判断が出来なかった事が悔やまれる。
結局この区間で少なくとも15人以上に抜かれてしまった。
 

■羽地ダム

その後も抜かれまくりながらなんとか羽地の上りに辿り着く。
そしてここでtorayaさんが追いついてきた。
「最後まで一緒に行きましょう!」と言っていただき嬉しかったが、その脚はなかったのでお見送り。
小さくなっていくtorayaさんの背中を見ながら悶絶していると、今度は沿道から自分を応援する声が。
渋博さんだ。
うなずくことしか出来なかったが、この一番辛い場面での応援は嬉しかった。
本当にありがとう!

再び気持ちを奮い立たせて最後の3段坂に挑む。
ここを越えれば必ずゴールがやってくる。
そう思って最後の力を振り絞り、ダムのピークをクリアした。

■ゴールへ

羽地からの下りを無我夢中で踏む。
数人を抜いて58号線へ。
もうこれ以上順位を下げたくない。
さっき抜いた人達に再び抜かれないよう全力でローテ。
カテゴリーとか関係なく回せる人で回した。
追い風も手伝ってかなり良いペース。
最後は元チャンプ岩島さんの1本引きとなり(ありがとうございました!)あっという間にゴール。

 

やっと終わった〜!

 

■リザルト
4:32:46 49位(完走173人)

目標の30位以内は達成出来なかったし、反省点はいっぱいある。
しかし、無事にゴールした安堵感の方が大きかった。
とにかく出せる力は出し切ったので満足。
今回のレースで見えた課題を元に計画を立てて、来年はもっと上を目指そう。
出来れば20位以内で完走したい。

そして目標を達成したら、また210㎞に挑戦しよう。

 

まだまだ書きたいことはいっぱいあるのだが、眠いので後日また書きます。
レースから5日絶ってるからいい加減レポートをアップしないと(汗) 

 

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翌日の那覇空港
出来ればこんな天気の中で走りたかったな(笑)